冬の浴室事故「ヒートショック」とは

ヒートショックとは、急激な温度変化が体に及ぼす影響の事で、特にこの冬場では入浴中死亡者数が増加する傾向にあります。このヒートショックを含む入浴中死亡者数は交通事故死亡者数のおよそ4倍となり、私たちのごく身近で起こりうることなのです。

なぜヒートショックが起こるかというと、暖かい室内で過ごす間は血圧が安定していますが、冷えてしまった脱衣所・浴室内に入る事で血管が縮んでしまい血圧が上昇します。次に熱い湯船につかることで血管が広がり血圧が低下します。
この急激な血圧の上昇・下降は、心臓や脳に大きな負担をかけてしまい、高血圧の方や高齢者が突然心肺停止に陥ってしまうことがあります。

ヒートショックを防ぐには、浴室内・浴室外との気温差を出来る限りなくし快適な温度で入浴できるようすることです。

浴室暖房で浴室温度を上げる

入浴前に浴室内を暖房することで、体への負担を軽減できます。浴室暖房には「電気ヒーター式」と「ガス温水式」がありますが、オススメするのはガス温水式です。電気式ヒーターの場合、スイッチを入れてから浴室が暖まるまでに時間がかかってしまいますが、例えばリンナイのあったか「バスほっと！」なら立ち上がり15分で浴室内は約35℃の快適温度に。また足元からむらなく暖まります。
給湯器のリモコンによっては、ヒートショック予防機能として浴室内が約15℃以下になると「低温」サインが点灯し、入浴前に暖房機器の使用を促してくれます。また自動連動タイプは、お湯はりスイッチを入れると自動的に浴室暖房が起動しますので、暖め忘れる事もありません。

浴室暖房はほかにも便利に使えます

浴室暖房機はヒートショック対策以外にも、「衣類乾燥」「ミストサウナ」「多湿換気」「打たせ湯」などついている機能によって快適・便利に利用することが出来ます。プラズマクラスターイオン機能があると、浴室内に浮遊するカビ菌を分解・除去してくれるのでうれしいですね。

暖房乾燥機は後付けが出来る

お風呂のリフォームとかしないと付ける機会がないんじゃないか、マンションだからつけられないだろう、と考えている方に朗報です。暖房乾燥機は後付けができます。

この冬は暖かい浴室で入浴しヒートショック対策しませんか？

ぜひお近くの工務店・水道屋さん・ガス屋さんなどに相談してみてください。